奥多摩町/東京都/日本
【概要】
東京都の最西部に位置し、最大の面積、最大の急峻を伴った人口5000万人強の限界集落です。
年間平均気温は12℃となる中央高地式気候で、冬季においては東北地方沿岸部に匹敵するほど冷え込み、平均気温が1.5℃まで下がります。
戦前に着工し、戦後に竣工した小河内ダムの建設により、水道専用の貯水池としては日本最大級の人造湖である奥多摩湖は、町外からの観光客で賑わうスポットです。
予防医学の観点から全国に57ヶ所となる森林セラピー基地として、東京都内では隣接する檜原村と共に林野庁による指定を受けています。
温泉浴・海水浴・日光浴に並ぶ森林浴は、植物が殺菌・殺虫目的で生成するフィトンチッド(テルペノイド)という揮発性物質が香気として、人体をリラックスさせる効果があるようです。
奥多摩町の特産品の一つに山葵があり、食用の香辛料としてだけでなく、薬用の生薬として食欲増進・殺菌などに用いられています。
【分析】
奥多摩町の象徴とも言える小河内ダムは、第二次世界大戦中に中断されたものの1936年に着工され1957年に竣工を遂げました。
戦後はソ連のスターリンの影響を受けて非合法に組織された山村工作隊などによる反対運動を経て人造された奥多摩湖は、歌曲にもなった『湖底の故郷』として地元住民の方々に称えられています。
森林セラピー基地として植物資源が豊富であり、山紫水明の土地柄により栽培された特産品の一つである山葵は、江戸前寿司の普及した江戸時代に需要が高まり、徳川将軍家にも献上されていました。
【対策】